2018年9月いっぱいで前職サイバーエージェントを退職しました。
アドテクスタジオに4年半所属し、色々な経験をさせてもらいました。
色々な感謝の気持ちとともに働いてきた仕事を振り返りたいと思い、この記事を書きました。
入社して4年半の中で5つのプロダクトに関わりました。これは同時に入社した同期と比べてもアグレッシブな動きだったと思います。
プロダクトはその事業全体を見る事業責任者とエンジニアチームを見る開発責任者がいて、その中でプロダクトによって様々なメンバーが構成されていました。
ほとんどの裁量がプロダクトに与えられていて、あらゆるアイデアを実行することが出来ました。小さな会社のベンチャーのような気持ちで仕事を進めてるようでした。
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入社して最初に入ったプロダクトは広告配信のDSPの立ち上げ中のプロジェクトにエンジニアとしてJoinしました。アドテクのアーキテクチャに触れ、ガンガンにコードを書いて、無事リリース!
大量受けるリクエストや低レイテンシ、そして集計のための処理などサーバサイドエンジニアとしてはとてもチャレンジングでとても楽しかったです!
アドテクの業務や用語などが知りたい方はこちら ↓
https://adtech.cyberagent.io/pr/archives/3601
アドテク技術を知りたい方はこちら ↓
アドテクってなに?高スループット、低レイテンシ、大規模データの広告配信システム
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/12746/
周りのエンジニアのレベルもとても高く、さまざまなフレームワークやライブラリ、言語特性、ミドルウェアの特徴、チューニングなどの知識を持っている人が当たり前でした。
今までSI系の業務委託が多かった自分にはあらゆることが刺激的でした。
半年後にそのプロダクトの開発責任者になり、そしてそのプロダクトは失くなりました。
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そこから1ヶ月は社内ニートでした。
新しい広告プロダクトを作るという話はありましたが、
なにもできない焦りの気持ちが強く、広告系のイベントに参加したり、色々アイデアを考えながら会社のビルの周りを散歩したりしていました。
まだ入社して半年、デジタル広告ドメインの知識もまだまだ足りず、エンジニアの技術だけでは何を生み出すべきか、何をするべきかを作り上げることは出来ませんでした。
しばらくすると新しい事業責任者の元で新しいプロダクトの立ち上げが決まり、そこの開発責任者としてチームの立ち上げを行いました。
ゼロイチのマネジメントなんてしたことがありません。ただ一生懸命に働きました。
日中はコンセプトを話したり、色々な機能やスケジュールを決めたり、ミーティングの日々。定時を過ぎてからや家に帰ってお風呂に入ったあとにGithubのPRを見てコードのレビューをしたり、ドキュメントを作ったりしていました。
最良はすべて任されていましたし、徹夜はなかったので、効率が悪くなるまで疲労することはなく、ただ最高パフォーマンスで自分自身が働くために仕事に全力でした。
優秀なチームメンバー の力もあって無事にリリースを迎えました!リリースは毎回感動です。
その後も運用や改善案をたくさん考えたり、新しい機能を開発したり、運用で足りない機能を開発したり、まだまだやることは沢山ですが、配信が沢山されると嬉しかったです。
そして、この開発のときの話でDeveloper Summitへの登壇もさせてもらいました
https://codezine.jp/article/detail/8575
今この資料を見るとマネジメントに関して無知すぎて恥ずかしい限りですが、とてもいい経験をさせて貰いました。
まだまだ構想や作るべきものは沢山ありましたが、運用面でのシステムもいくらか完成して安定してきたときに、次のプロダクトに異動しました。
次は子会社のDMPプロダクトでした。そこそこの年数を運用されていたプロダクトです。
そこではまた1人のエンジニアとしてJIONして、ひたすらコーディングしました。
久しぶりに全力でコーディングだけに向かい合うことが出来て、楽しくて、朝から晩までコーディングしてました笑
Javaコードだったのですが、スピードを重視しすぎて連想配列とStringコード、そしてミュータブルデータで、仕様理解もコード理解も浅い自分にはどこで何のデータが更新されているか全然わからない。。。
そこで何をしたかというと、全力リファクタリング!
タスクとしての任されている機能開発をするついでに、全てのコードをイミュータブルコードに書き換え、いくつものデータを紐付けるintのIDデータ似たような名前でどのIDがどのIDに紐づくかよく分からなかったので全てに型を付け、パフォーマンスが落ちる分をカバーするためにキャッシュ効率化やString<->Dtoデータ変換もライブラリなどを使えない独自フォーマットに書き出す必要があったので、その辺りも全てライブラリ化し、アノテーションだけで独自フォーマットへの相互変換機能を実装したりしました。
Pull Requestで300ファイルオーバーのレビューをお願いしたときにはすみませんでした。
メッチャ楽しかった!笑
実際はレビューは無理だったので、本番のリクエストをミラーリングし、テストサーバで本番と同等処理をし、出力されたデータログの付け合せなどを行うことで整合性が担保されていることを確認したりしてました。
その確認のためのログ付け合せ用のアプリもコーディングして作ってチェックしてました。
コーディングばかりでしたが、チームの課題もあり、エンジニアの振り返り(KPT)などが上手く出来ておらす、前のチームでのマネジメント経験を活かしエンジニア主体のチームになるべく色々1人のエンジニアとして意見を言っていたら子会社のCTOにしてもらいました。そこからはまたマネジメント中心の生活でしたが、そこで出会ったマネジメントについて知見の深い同僚と働くことが出来て、すごく勉強になりました。
そしてまた異動しました笑
その次もDMPです。今度は小さなチームだったチームが育っていくタイミングのプロダクトでした。ここでもまた1人のエンジニアとして入り、コードを書く日々。技術責任者(テックリード)にしてもらいました。
ちょうどチームの人数がドンドン増えるタイミングなので組織の課題が大きく出ていたように思います。コミュニケーションパス、リソース効率フロー効率、ゴールツリーや価値観の浸透、組織の形、それらを上手くやらないといけません。
新しい機能提案などもしましたが、自分にはまだまだ力が足らず、最後までやりきれたかと言うと、今までの異動と違って少しやりきれなかった部分があるかなと思います。
そんなこんなでまた数ヶ月経ったあと、新しい広告配信のプロダクト開発の開発責任者になり、またゼロイチ立ち上げの開発です!
マネジメントについて知見の深い同僚と働いたこと、前プロジェクトで大きく組織課題を感じていたこと、そして今までの立ち上げ経験、責任者経験を含めて、1年以上前から体系的なマネジメントの知識を増やしていました。
アジャイル開発、スクラム開発、XP開発、リーン、モダンアジャイル、マネジメント3.0。
組織開発、イシュードリブン、戦略思考、仮設思考、ロジカルシンキング、ファシリテーション、などなど。
エンジニアとしての技術だけでなく、マネジメント技術を勉強し、今までの経験と組み合わせ、さらには優秀で最高なメンバーと立ち上げプロジェクトを進めました!
今の自分の能力や経験をフルで出し切る集大成のようなプロジェクトでした。
そしてリリース!!
自分のマネジメントがまだまだ力が足りないと言う部分も沢山感じながら、本当に優秀なメンバーに助けられました。厳しいスケジュールの中でしたが、今までで最高のアーキテクチャでシステムが作れたと思います。
その後、配信効果の改善やコンセプト実現のための機能追加を続けましたが、思うような成果が出ずプロジェクトは大幅縮小されることになりました。
さまざまな機能のクローズ作業をして、終わりか・・・と思いました。
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この仕事が終わり、次の自分のチャレンジングな仕事を探していましたが、今回は社内ではなく社外でとても面白そうな仕事に出会うことになり、退職という道を選びました。
働くにあたってとても大きな裁量をもらい、本当に様々なことにチャレンジさせてもらい、たくさんの感謝しかありません。決して会社やそこにいた人たちを嫌いになったわけではなく、て会社もそこにいる人もとても好きです。今回たまたま自分のさらなるチャレンジをするための仕事がたまたま社外にあっただけのタイミングだけの話だと思っています。
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サーバサイドエンジニアのチャレンジングな環境としてはアドテクはまだまだ面白いものですし、沢山の成長も出来ます。また、アドテクスタジオは優秀で良い人が沢山いて、社内に流れている技術情報はトップクラスに早く、みんながレベルが高いのでその情報にワイワイして楽しめます。相手が居ないとつまらないですもん。
というわけで、エンジニアにはまだまだオススメ出来る部署です!
全てが上手くやれているかと言うとそんなことはないですが、それこそ自分の力を試す場所として、たくさんのことが出来ました。
もっと詳しく知りたい方はカジュアル面談もやってます。アドテクスタジオに問い合わせてみて下さい。
なんかHPからカジュアル面談はお願いしづらいなって人は僕のTwitterにDMくれても良いですよ。僕はいませんがw twitter@t_shinden
本当にサイバーエージェントのアドテクスタジオには沢山の感謝をしています。
ゲームでもメディアでもなくアドテクに出会えたことはいいきっかけでした。沢山のチャレンジをさせてくれたアドテクスタジオ、沢山の刺激や知識をくれた同僚たち、他にも色々な感謝がありました。
本当にありがとうございました!!!!!!
これからも色々と関係することもあると思います。
まだまだよろしくお願いします!
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